お汁粉の副産物
2011年 01月 16日
お汁粉をつくりました。
正確にはお汁粉が副産物でした
本当の目的は、小豆染めでした。
先日の紅茶染めで味をしめた私は、
今度はピンクのマスクを作りたくなり、ネットで検索したところ
小豆を茹でる際に必ず捨てるアクで、
ピンクに染められることがわかり挑戦
小豆を買いに行ったら、大正金時しかなく、大きいだけかな~と思って使用。
本当は小豆と金時豆は種類が違ったらしいです、が目をつぶって
前日の夜から水につけたら、水のほうに色が出てしまったので
漬け汁ごと煮始めました。
ひと煮立ちさせて、出たアクがこれ↓
色味はほぼ正確に出ています。
これで染まるのか~と期待を胸に、次の工程へ。
先媒染です。
今回は焼き明礬を使いました。
薬局で普通に買えるとネットに書いてあったので3店ほどまわりましたが
「扱っておりません(焼き明礬ならあるけど)」と言われ、
焼き明礬でもいいような気がすると思いましたが、
確信が持てず、帰宅して本で調べたら、
やはり焼き明礬は明礬を脱水したもので染物に使えるとのコト
ちなみに100gで210円でした。
その焼き明礬を染物の重さの3%を水に入れ、
火にかけ軽く沸騰させ完全に溶かして、媒染液を作ります。
ちなみに今日染めたのはこちら
ガーゼの立体マスク(染まり易いように牛乳につけてよ3日ほど乾かしておきました)
シルクのパンダ刺繍ハンカチ
レース
エコバッグ
絹や羊毛など動物由来の素材は染まり易いのですが
綿は染めた色を定着させるためにタンパク質の膜をつけておく必要があります。
草木染では豆汁(豆乳)を使いますが、牛乳で代用しました。
レースとエコバッグはついでに染めちゃえ、というノリでしたので
下地処理をしていません。
さて、これらを先程の媒染液へ投入
沸騰しないくらいの温度で15分加熱しました。
そして本には水洗いするように書いてありましたが
本当に濃く染まるのか不安だったので
あまり洗わずいよいよ、染液(アク)へ投入
湯気で白っぽく写っています。
あ、書き忘れましたが、鍋はホーローかステンレスのものを使います
鉄やアルミだと鍋で媒染されてしまって色が変色してしまいます。
うちにホーロー鍋1個しかないので、
小豆から媒染液からみんなこの鍋を使わなくてはならないので
大忙しです。
そして、沸騰させないくらいの温度で約40分加熱し
火を止めてそのまま冷まします。
ちなみに今回アクを1L用意しようとしましたが
豆200gに対し1Lがちょっと多く感じてしまい
蒸発したのもあり、800ccしかできませんでした。
そのためどうしても水面から染物が出てしまい
箸でおさえても埒があかないため
平皿を落し蓋にして沈めておきました。
が、これが失敗
落し蓋をして安心してしまい、布をきれいに広げたりかき回したりを怠って
染めにムラが出てしまいました
水洗いして干してできあがりがこちら
マスクの表の中心の、こんな目立つところがなぜか染まっていない!空気でも入っていたのかしら。。。
マスクの裏の折り目の部分が染まっていない!
ここはつけたときは見えないからいいですが、ずぼらな結果です。
そして何より騙されていたことを知ったのはパンダのハンカチ!
全く染まっていないと言うことは、シルクではない
刺繍のパンダだけ僅かに染まっています。
レースとエコバッグはほぼ狙い通りうすいピンクに染まりご満悦
(写真だとよくわかりませんが)
マスクは下地処理をしなくても良かったかな~と思うほど濃く小豆色に染まりました
染めムラはご愛嬌ということで、予想より濃い色ですが無機質な白から
オーガニックカラーに大変身です
お汁粉も美味しかったし、大満足です
by colourmagic
| 2011-01-16 18:05
| ピンク